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● 残留塩素測定
・[遊離残留塩素]
比色式DPD法、無試薬式ポータブル残留塩素計、DPD発色による吸光光度法等の測定器があります。
比較的一般的なダイヤル式残留塩素測定器を説明します。
Step0) 準備
・DPD法用比色式残留塩素測定器
・DPD試薬
・りん酸緩衝液
・採水びん(ふたつき、褐色びんが望ましい。)
Step1) 試薬の使用量
a) DPD試薬 1回使用量 0.2g
b) リン酸緩衝液 1回使用量 0.5ml
※ a)b)をあわせた錠剤タイプのものもあります。
Step2) 被体の採取
1) 測定個所(定められたところ)で採水びんを定められた深さまで沈める。
2) ふたをとり、採水が終わりしだい、ふたをする。
Setp3) 測定
1) Step2で採水した試料を比色管2本に10ml(検水)ずつ入れる。
(1本は対象水となします。)
2) 1本検水にリン酸緩衝液0.5mlを加えて振り混ぜます。
3) DPD試薬0.2gを加えます。
4) 2本の比色管を測定器にSETして標準比色板と比較します。
5) 数値の読み値が遊離残留塩素になります。
発色時の注意事項
※1 pH値が低すぎたり高すぎたりすると、実際の濃度と異なった発色を呈する事があります。
※2 濃度が高すぎると写真のように発色を呈しなくなります。
よって、濃度高いはずなのに発色しない場合には適当量の水で稀釈して再度測定してください。
(左から、0.4、1.0、2.0、3.0、5.0、10.0、20.0、30.0、40.0、50.0ppm)
● pH測定
・[比色法]
・検水10ml に対し0.5mlのBTB試薬をもちいることで簡単に測定できます。
・BTB試薬以外にもPR試薬等があります。
注意事項
・BTB試薬には発色範囲が限られていますのでご注意ください。
指示薬とpHの範囲、発色状況 | |||
指示薬
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pHの変色域
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発色の状況
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BTB試薬
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5.8-7.4
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黄(酸)→青(塩基)
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PR試薬
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6.8-8.4
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黄(酸)→赤(塩基)
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CR試薬
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7.2-8.8
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黄(酸)→紅(塩基)
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検水に残留塩素があると正しく発色されない場合があります。
[参考]
(左からpH5.6、5.8、6.0、6.2、6.4、7.0、7.2、7.6、8.6、9.0)
概ね、6.2−7.4 程度までしか使用できないことがわかります。
検水にはNaOHを使用。次亜塩素酸ナトリウムで同じことをやってみましたが発色しませんでした。
・[デジタル式pH計]
・極部を水に浸しスイッチを入れるだけでpH値が求められます。
・測定範囲が広い。
・残留塩素があってもpHの測定ができる。弊社では、BTB法よりもデジタル式pH計を用いてpH測定することをお奨めします。
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